2011.04.09 Saturday
うちの看板むすめ
当園の看板になってもらい、たまに仕事をしているトラクター。
イセキという日本の農機具メーカが約50年前に製造販売していた
TB-23
ドイツ、ポルシェ社と技術提携し、同社のトラクターを輸入販売していた
イセキは、ポルシェトラクターを参考に水田スペシャルのTBシリーズを開発し
販売していました。
Wikipediaによると、1980年代前半にポルシェ956のレーシングチームの
スポンサーとなり、『ヰセキポルシェ956』として参戦したこともあった。
とのことです。
イセキとポルシェの関係。
調べると面白い歴史ですね。
うちにTB-23がある理由。
私は7年程前に、1年間ドイツで農業研修を行っていました。
その時の春、町でオールドトラクターのお祭りが開かれたので
なんの気無しに行ってみるとそこには、
かわいい。
一瞬で好きになりました。
Posche Junior Traktorといわれるモデルです。
トラクターをポルシェトラクターを愛する気持ちがこちらにも伝わってきて、
こちらもとても優しい気持ちになれます。
ドイツの人の生真面目さと遊び心。
こうしたドイツの一面が垣間見れ、その後のドイツ生活はとても
楽しく過ごせました。
博物館のトラクター
そして日本に帰国し就農し、いちご狩り園を始める事に。
ずっと思ってました。
このトラクターをうちの看板にしたいと。
ドイツでこのポルシェトラクターを探そうとすると、オールドタイマー
(旧車)の個人売買の雑誌やWEBのサイトに数十台の売り情報を簡単に
検索する事が出来ます。
古いトラクターだけど希少価値があるため、年式の割に安くはありませんが、
「探す事が出来る」これはとても重要なことです。
日本でポルシェトラクターを探そうとすると、30馬力以上のクラスになり
それは当時の30馬力なのでとても大柄で、現在の国産50馬力クラスの
車体になります。
それは私が描いている愛くるしいイメージとはかけ離れてしまいますし、
そもそも北海道で愛好家が蔵に寝かせている位で、市場で見かけた事は
ありません。
WEBでの検索にも限界を感じ、北海道の「土の館」へトラクター見学。
ここは、スガノ農機株式会社さんが開いているトラクターの博物館。
実車をみてイメージを掴みます。
TB-17
小柄な17馬力。
この上の馬力になるTB-23にはここで会えなかったけど、道内をドライブ中
お店の看板としておいてあるTB-23に出会えました。
北海道は聖地かも。
私の中でピンと来たのはバッテリーの配置で見えない様になっている、
TB-23。
日本で、これを探す事に焦点を決めました。
栃木のいちご狩り園さんに食事をしにいった時の事。
WEBで検索し、TB-23があるから行った様なもの。
食事もバイキングでおいしかったのはもちろん、このきれいな展示には
感心しました。
フロントウェイトがフロントホイールについているのですね。
ますます探す意欲が沸き、地道に個人売買のサイトなどを見たり、
オークションのアラートで気長に探し、ついに願いが叶い所有することが
できました。
(携帯撮影のため画質が悪く残念!)
うちに来てからは、大洗のイベントに使ったり、仕事もしたりと結構
活躍しています。
現在は、スタータが焼けてしまったため、OHに出さねばならないところ。
一件目の電装屋さんでは修理不可だったので、根気よく修理可能な
お店を探します。
ポルシェトラクター(TB-23)との生活は充実しています。